ドイツ レーゲンスブルク大学

2024年度 / ヨーロッパ <ドイツ>

掲載日:2025年6月4日

レーゲンスブルク大学

U.S.

(人間社会学域 国際学類 3年)

体験報告

  • はじめに
     私は3年生の2024年9月から2025年2月までの約半年間、ドイツのレーゲンスブルク大学に留学していました。ここでは留学中の様子に加えて、留学前の準備などについても触れます。少しでも留学に挑戦しようと考えている学生の役に立つものになればと思います。

    留学の動機・渡航の準備について
     私は入学前から大学在学中に留学してみたいと考えていて、2年生になったタイミングで本格的に留学の準備を始めました。留学先をドイツに決めた理由は、ドイツの文化や歴史に興味があって、1年次からドイツ語・ドイツ文化についての授業を多く履修していたことが挙げられます。
     渡航前の準備として最も大変だったことは閉鎖口座の開設です。ドイツ留学の際には、ビザを取得するために留学中の生活費を証明できる書類が必要となり、そのために閉鎖口座というものを開設する必要があります。私は閉鎖口座の開設に戸惑い、ビザの申請が渡航直前になってしまいました。かなり大きな金額を海外に送金しないといけなかったこともあって、本当に開設できているのか心配になったことを覚えています。閉鎖口座に関しては、ドイツ留学の経験がある先輩や先生方にアドバイスをもらうことが確実だと思います。また、ビザは渡航後に取得することも可能ですが、ドイツではビザの申請をしても半年近く待たされることがほとんどです。そのため日本で取得しておくことをお勧めします。
     ビザの取得や閉鎖口座に関する情報は短い期間に変更される場合があるので、ドイツ総領事館などのホームページを確認しておくことが大切です。

    留学中
     渡航先の大学での授業が始まる前に、1か月間の語学研修コースに参加しました。ほかの国から来た留学生たちと一緒にドイツ語の文法やコミュニケーションの方法、ドイツ文化について学びました。ドイツの文化だけでなくそれぞれの母国の特色や文化について話し合うこともあり、留学生がたくさん集まる授業ならではだと感じました。また、10月からは本格的に授業が始まります。私はドイツ語の授業だけでなく、ドイツの歴史、文学などの授業を履修しました。留学生向けの授業の中には英語で行われるものもあり、グループディスカッションやプレゼンが多く取り入れられています。また、ほかの生徒の積極的な授業参加の姿勢に刺激されて、自分も積極的に発言や質問をしてみようという気持ちになりました。

    大学外での生活について
     私が生活していた寮は、6~8人で大部屋、キッチン、シャワールームなどを共有するタイプのものでした。キッチンでご飯を作るときなどにルームメイトと交流し、互いの文化について話したりもしました。ルームメイトが作っているものが何か尋ねてみたり、逆に自分が作っていた日本料理に興味を持ってもらったりもしました。部屋のことで困ったことがあったときには助けてもらうこともあり、ルームメイトには感謝してもしきれません。
     また、授業が本格的に始まるまでの期間に、大学主催のシティツアーなどに参加しました。レーゲンスブルクの歴史や有名な大聖堂についてクイズ形式で楽しく学びながら、ほかの留学生と交流をしました。11月後半からはクリスマスマーケットが始まります。クリスマスシーズンは大学も休みになるので少し遠出をしたりして色々な場所のクリスマスマーケットを周りました。ビールやワインなどのお酒も日本のものとは違う味わいで、とてもおいしかったです。日本では絶対にできない貴重な経験ができたと感じています。

    最後に
    留学をするかどうか迷っているなら、ぜひ留学に挑戦してみることをお勧めします。留学に行ってみてから海外での生活は自分には向いていなかったと感じるかもしれません。実際に私も当分海外で生活するのはいいかなと思っています。しかし、留学に行ったこと自体は後悔しておらず、海外生活で自分がどういう気持ちになるかを確かめることができたことはいい経験になったと感じています。その気持ちは実際に留学に行かないと確かめられないものです。一定期間異なる文化圏で生活したという経験自体が今後の自分に役立つものになるはずです。
    日本から持って行ってよかったなと思うものはスリッパと爪切りです。スリッパは留学初日から使うものなので買いに行くよりも持って行った方が楽です。爪切りは、ドイツでは売っているお店をあまり見ませんでした。定期的に使うものですがかさばるものではないので日本から持っていくといいかもしれません。
    留学に行った先輩たちの中で後輩に質問されるのを嫌がる人はいません。困ったときはぜひ先輩を頼ってください!