ベルギー ゲント大学

2024年度 / ヨーロッパ <ベルギー>

掲載日:2025年6月4日

ゲント大学

S.T.

(人間社会学域 国際学類 4年)

体験報告

  • <留学先の決め手と留学期間>
     私の留学の目的は英語力の向上とヨーロッパ文化を見て回ることでした。また、英語を母語としない人々の話す英語に興味がありました。ベルギーは4か国と隣接していて、公用語はオランダ語とフランス語です。ベルギーのゲント大学は私の希望にぴったりでした。私は4年次だったので半年間の留学でしたが、3年次後期から一年間留学する方が多いです。一年行った方も思うのでしょうが半年間はもっと、本当にあっという間でした。
    <ゲントについて>
     ゲント大学があるのはベルギーのオランダ語圏に位置するゲント市です。ここは治安も良く、交通網もしっかりしているため住みやすいです。また驚くほど自転車社会です。石畳の地面もお構いなしに車のように走っています。気候は金沢とそれほど変わらず、9月はまだ少し暑い日もあり、だんだんと寒くなっていき冬は厚手の上着が必要なくらいの気温です。ベルギーは雨の日が多いため冬の雨+風はかなり堪えました。ちなみにみんな傘はさしません。初雪は1月下旬で、降っても地面がうっすら白くなる程度です。
    <留学準備>
    ~学内応募まで~
     IELTSの受験に必要だったのでパスポート申請から始まります。語学要件について、学内募集の時点でIELTSは5.5以上が必要となります。IELTSとTOEFL対策としてELPセンター英語セミナーが開講されているので履修をおすすめします。学内応募の時点で気がかりなのはこの語学要件の充足くらいだと思います。
    ~ビザ取得~
     正直、これが一番苦労しました。ベルギーのビザ申請は必要書類が多いです。自分一人で解決できるタスクではないので周りの方と協力して頑張りましょう。私は超ぎりぎりスケジュールだったので、これから準備される皆さんはとにかく早めに取り掛かりましょう。経験からいえるのは6月が大使館や健康診断の予約、blocked account申請のデッドラインだということです。これをここまで読んでいるあなた、まずは「Belgium visa」で検索しましょう。
    <履修について>
    教科にもよりますが1コマ3時間という長さなので、のんびり1日1コマで受けていました。留学生用の英語開講科目があるのでそこから興味のあるものを選びます。ここで、評価方法で科目を選ぶのは得策ではないと思います。興味のある科目の最終課題が超ロングレポートでも口頭試験でも、好きなことなのでモチベが保てると思います。私は今回初めて口頭試験というものに挑戦しましたが、終わってみると先生と会話したなぁくらいです。もちろん緊張はしましたが、自分の意見を言ったときに「そうだよね、そう解釈できるよね」と共感してもらえたのはとても嬉しかったです。簡単そう~とあまり興味のない科目を履修し続けるのは途中で飽きがきて、ただでさえ英語で大変なのでおすすめしません。
    <留学を考えている皆さんへ>
     留学は行って後悔のないものだと思います。「序盤もっといろんなところ行けばよかった!!」とかいう後悔は尽きませんが、留学に行ったこと自体を後悔はしないと思います。ありきたりですが本当に世界は広いんだなぁと感動します。半年間しかいなくても帰国前はそれまでを振り返ってちゃんと寂しくなります。経験することすべてが新鮮で、大変で、少し自分に負荷をかけに行くようなものかもしれません。それでもこの挑戦を乗り越えて帰ってこられたことそれだけで自信になりますし、社会に出る前に日本の外を見てこられてよかったと思うのではないかと思います。
     留学に行こうか悩んでいる方は短期でも長期でもご自分のタイミングで良いので行ってみることをおすすめします。

    #あなたが留学を決めたのはいつ
     2年次夏休み明けの1次募集を逃した後、漠然と留学に行こうという気持ちがすっかり薄まっていました。教職をとっていたおかげで履修計画はすでに3年次Q4までパンパンでした。これを理由に「履修が落ち着いたら留学行こう」なんて言っていました。本当は迷ってるくせに。興味があるくらいで行ってもいいのか、海外で生活なんてやっていけるのかわからなかったです。まだ悩む時間が欲しかったんだと思います。でも決断の時は思ったよりも早くて、教育実習の時期を決めるタイミングで、留学があるからと実習を1年遅らせました。外堀から埋まっていくように(埋めたのは自分ですが)留学へ行く道が通った気がしました。結果から言うと4年次後期から留学したことで留学前に英語力をつける授業をたくさん受けられて、教職単位も卒業単位もほぼそろって、公務員試験にも受かった状態で留学に行けました。2年次の終わり、3年次前期から4年次前期の1年半でこうなる見通しが立った時に留学に行こうと思えました。5年で卒業することにはなりましたが、留学も教職も公務員試験もなにも諦めずにここまでこられたこと嬉しく思います。