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1. 留学先、留学時期について
私は、ベルギーのゲント大学に2024年の9月から2025年の7月まで派遣留学をしました。ゲント大学を留学先として選んだ理由は、様々な国からの留学生を受け入れ、主な言語はオランダ語でありながらも、多くの授業が英語で開講されているからです。できるだけ異なるバックグラウンドを持った学生と出会いたいと考えていたため、英語で学びながら、ヨーロッパやアジアからの留学生と日常的に交流ができるゲント大学が理想的でした。私は、できる限り長く留学したいと考えていたので、10か月間の留学を選びました。もし留学期間が半年であっても、本当にたくさんの学びと経験を得ることができるので、履修状況などに合わせて決めるのがいいと思います。
2. 留学前準備
留学前に行ったことは、英語の学習とビザ申請などを含めた情報収集です。私は、派遣留学に応募するために、IELTS5.5を大学2年生の春に取得しました。ゲント大学はIELTSの点数が6.0以上でないと申請できなかったため、ゲント大学に最終的な申請を行う前にIELTSを再度受験し6.5をとりました。モチベーションを保って継続的に英語の勉強を行うためにTOEICも2回受験しました。
また、ビザ申請とベルギーでの生活に関して情報収集を行いました。ベルギー留学のために必要なビザの申請は、準備する書類が多く、大使館の予約も取りにくいため、ゲント大学へ派遣留学の申請を行うと同時に進める必要があります。大使館の予約は思っているよりもすぐに埋まってしまったので、書類がいつそろうか見越してより早く予約を取るべきだったと思います。ベルギーでの生活に関しては、ベルギーやその周りのヨーロッパの国へ留学経験のある人のYouTubeやサイトを参考にしました。
私は、海外に長期間住んだこともあり、10か月海外に住むことにあまり抵抗感はありませんでしたが、留学がどういうものなのかを知って留学が始まってすぐ動けるように、大学2年生の夏にタイに2週間短期留学をしました。この時に失敗したことや後悔していることを、長期留学に活かすことができたので行ってよかったです。もし、海外に行ったことがなかったら、まず短期留学から挑戦して慣れることもいいと思います。
3. 留学中に取り組んでよかったこと
留学中に取り組んでよかったことは、イベントに参加したり、たくさん外出や旅行をして、海外の文化を目一杯体感したことと、どんな授業でも真面目に取り組んだことです。10か月の留学は、終わってみると短かったと感じますが、約一年間海外に住むことになります。留学が始まってすぐ、イベントに参加して、たくさんの人と話して、気の合う友人を作ることが精神的にも重要だと思います。自分の語学力向上や相手の文化を知るチャンスでもあるので、イベントには積極的に参加して良かったです。また、休みの日もたくさんのことを吸収するために、お店の人と会話したり、初めての料理に挑戦したり、その土地ならではの文化を体感するようにしていました。授業に関しては、1セメスターで20単位登録する必要があるので、本当に興味のある授業以外も履修することになる可能性があります。私は、今まで学んだことない言語学の授業を履修しました。レベルも高く、内容を理解することが大変でしたが、毎回の復習に時間をかけて理解を深めていくことで、言語学に対して興味を持ちながら学ぶことができました。英語で英語言語学を学ぶというのは想像もしていなかったですが、新たな学びを得ることができて、挑戦してよかったです。
4. 留学を考えている皆さんへ
留学の準備は、留学に行く一年以上前から始まります。どこに、何を勉強するために留学に行くのかを決めて、ビザ申請や奨学金申請をしたり、IELTSを受験したり、たくさんの準備を長い時間をかけて計画的にする必要があります。その準備期間でモチベーションを保ちながら、留学を迎えるというのは難しいですが、大きな目標を持つ必要はないと思います。留学中、困難なことがあっても逃げずに、挑戦し続けることができたら、必然的に留学前の自分よりも成長できていると思います。少しでも留学したい、という気持ちがあったら、留学について調べて、自分なりに準備を進めてみてください。どういう結果になっても、自分にとって貴重な経験になるはずです。
向きにとらえて充実した留学生活を送ってください。