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【留学先、留学時期について】
私は、2024年9月から2025年の6月までイギリスのセントラルランカシャー大学に派遣留学しました。今年度より、大学名がランカシャー大学に改称されます。留学すること自体は大学に入学したときから決めており、なぜイギリスを選んだかというと、移民国家かつ世界的に影響にある国なので、さまざまな人々と交流できると考えたからです。またイギリス英語にも興味があり、ネイティブの話す英語はどんなものか聞きたかったからです。
【留学前の準備】
まずIELTSのスコアを留学先に提出する必要があるので、最低でも6.0を取るよう目指しました。また、大学寮やビザの申し込みなどするべきことが沢山あって、めんどくさがり屋の私には大変でした。また、それらにかかるお金も莫大なので奨学金だけでなく、自身のアルバイト代をこつこつ貯金する必要がありました。
【留学先について知っておくとよい情報】
まず、留学を考えている人が一番に考えるであろう物価については、円安のため基本的に日本の2~3倍と考えたほうが良いです。しかし、フルーツやパンなど日本より安く手に入れることが出来る商品もあります。また、キャンパスがある地域がロンドンなどの大都市ではないので、英国内でも比較的物価は安い方でしたが、現地ではよく考えてお金を使った方がいいと思います。また、私は目撃しませんでしたが、スリなどの軽犯罪だったり、観光客に声をかけて何かを買わせる人たちがいたりするので、そこを注意すれば大丈夫かなと思います。天気は金沢と似ていて曇りが多いですが、3月から出国するまでは奇跡的にほとんど晴れていました。冬は雪がめったに降りませんが、風が強く、日が短いので(午後4時前には日の入りする)ので、精神的につらいこともあると思います。
【留学中の苦労】
私は大学寮に住んでいましたが、キッチンやバスルームが共用だったので、同じフラットの人に事を考えながら生活する必要がありました。また、5人のフラットだったため、定期的に掃除やごみ処理をしなければならず、その分担も含めて話し合いが必要です。フラットによっては隣人がうるさかったり、掃除されていない箇所もあったりするので引っ越す人もいました。
言語面では、イギリス英語の独特なアクセントに最初の数か月は苦労しました。しかし、毎日聞いていたおかげで3か月ぐらいたった時に急に理解できるようになったし、自分も少しイギリス英語を話せるようになったのは良かったと思います。大学の授業ではグループワークがほとんどなので英語で自分の意見を伝えるのに苦労したし、レポートが3000語のものもあったのでとても時間がかかりました。また、授業が3時間英語で進められるので、理解するために集中力をめちゃくちゃ使います。
【留学してよかったこと】
留学当初は友達ができるかどうか不安でしたが、終わってみればイギリス人を主に、様々な国出身の人たちと友達になることが出来ました。また、野球部とソフトボール部に所属したことで、共通の趣味の話が出来たり、一年間毎日のように見るので絆が深めたりできたと思います。さらに、時間があれば日本語学科の授業のヘルプにも行けるので、積極的に参加しました。現地でできた友人とした旅行や日々の遊びは一生忘れることのない思い出になります。
長期間海外で生活することで、海外と日本の比較や日本のすばらしさ・もっとこうしてほしいなという気づきが沢山ありました。今はインターネットで海外の暮らしや情報をある程度詳しく見ることが出来ますが、もちろんそれには限界があるので、現地に行って身をもって経験した方が絶対にいいです。また、私は高校で世界史を学んでいたので、あの時教科書で見ていたものを目の前で見ることが出来ることもすごくいい経験になりますし、さらに知見を拡げることが出来ます。ヨーロッパ諸国へのアクセスもいいので大陸側へ旅行に行くことできます。
【派遣留学を考えている皆さんへ】
留学に行くまでは不安なことがあるかもしれませんが、実際に行くと楽しいことばかりです。もちろん、知らない土地で新しい生活を始めるのは苦労しますが、最初の1.2か月で慣れます。また、留学先では必ず新入生向けのイベントがたくさんあるので、友達作りも苦労することは無いです。日本にいるだけでは絶対に体験できないことだらけなので、ぜひ大学生活の時間のある時に半年でも1年でもいいので、海外で生活することを経験することをお勧めします。今は不安でも、行った先のことや留学から帰国後の自分を想像すれば前向きになれると思います。実際、帰国が近づいてくると現地でできた友達や経験を振り返って「留学してよかった」と感じます。一生に一度の経験になるので、現在留学を考えている人や今まであまり興味がなかった人はもう一度考えてみてください。