チェコ カレル大学

2024年度 / ヨーロッパ <チェコ>

掲載日:2025年9月3日

NEW カレル大学

Y.K

(人間社会学域 国際学類 3年)

体験報告

  • ・留学先、留学時期について
    私は一年生の頃からヨーロッパ圏に英語で留学をしたいと考えていました。しかし、特定の国に行きたいという考えはなかったので、ヨーロッパにある協定校の中で授業が英語で開講されている学校を探しました。いくつかの大学の中で一番魅力に感じた学校がカレル大学でした。カレル大学について調べていく中でチェコという国自体やチェコ出身の芸術家であるアルフォンス・ミュシャに興味を持つようになり、カレル大学へ出願することを決定しました。留学期間を1年か半年にするかで悩みましたが、4年で卒業したいと考えたため半年にしました。留学時期は多くの先輩と同様に金沢大学の単位をほぼ取り終えてから出国するために3年の後期から行くことにしました。

    ・留学前の準備
    一年生の時から留学者体験談を聞きに域情報を集めていました。留学中は多くの単位を取れなかったり、単位互換に失敗したりするかもしれないと考えて事前に多くの単位を取得していました。また、選考で有利になるようにGPAを高く維持するように意識していました。留学先の大学が決定してからは様々な準備を行う必要がありました。1月から約半年間チェコ語のオンライン授業を受講したり、1月には奨学金の申請をしたりしました。4月からはビザ申請に必要な書類を準備しビザ申請を始めました。その他にも春から夏の間に保険への加入や留学先のバディ制度の申請、在留届の提出、学校への書類提出、危機管理オリエンテーションの受講、仮履修登録、寮の申請などの手続きを行いました。出国が近づくと航空券の手配やクレジットカード作成、持って行く荷物の準備、運転免許の更新、日本の携帯キャリアの休止、通院や常備薬の処方、ESIM購入、アパートの不動産・インフラ会社への連絡などを行いました。

    ・留学先について知っておくとよい情報
    チェコは公用語がチェコ語なので簡単な会話や単語は勉強しておいた方が生活に困らないと思います。プラハは観光地であることから基本的には英語で話すことが可能で、外国人に対して寛容な人が多いです。カレル大学は全ての学科に留学することができないので、あらかじめ自分の研究と開講されている授業が合っているかどうか確認することをおすすめします。授業を英語で受けようとすると留学生のクラスが多くなるのでチェコ人の学生と授業を受けることは少ないです。

    ・留学してよかったこと、成長(変化)したこと、その理由
    日本では学べないチェコの歴史や芸術に関する勉強が出来て良かったです。寮生活では他国の学生と仲良くなり、それぞれの国の料理を作って食文化交流をしたり、遊びに出かけたり楽しむことが出来ました。クリスマスや正月など年間行事を海外の文化で体験することが出来たこともとても有意義でした。英語を話す必要がある環境に身を置いたことで語学力やコミュニケーション能力が上がったことを実感しました。EU圏内は移動がしやすいことから週末には様々な国を訪れ、多くの歴史的遺産にふれました。行動力も上がり自分の目を養うことが出来たと思います。現地で様々な人会話する中で国際情勢を肌で感じたり、異文化を体験することで理解が深まったりした点は留学に行ったからこそ学ぶことが出来たと考えます。

    ・派遣留学を志す後輩へのメッセージ
    留学の計画や準備は出来るだけ早いうちからするとよいと思います。留学に関わることは全て自分で責任を持つ必要があるので計画的に行動をすることをおすすめします。また、情報の多さが強みになります。治安や必要な語学力、授業の内容や持って行くべきもの、想定されるトラブルやその対処法など知っていることが多ければ多いほど役に立ちます。インターネット上の留学レポートやブログ、先輩の話など情報収集に力を入れるといいと思います。海外と日本の事情は異なるため自分の思い通りに行かないことが当たり前になります。留学準備や留学中はビザ申請や交通事情などで多くのトラブルに巻き込まれます。トラブルが起こることを仕方ないと受け入れ、前向きに行動する姿勢が大切だと考えました。留学前にゼミの先生から朝起きて学校行って、ご飯を食べて、夜に寝ることができたら十分だと考えて良いとアドバイスを頂いたように、楽観的に生活するとつらい時期も乗り越えられると思います。