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① 留学先、留学時期について(どのようにして決めたか)
私は1年生の頃から早めに留学したいなという思いが強かったため、2年生の春に応募することを決意しました。その中でも中学の頃に一度訪れたことがあるオーストラリアで、オーストラリア唯一の国立大学であるANUに留学したいという思いから決定しました。
② 留学前の準備として、何をすべきか(すべきだったか)
留学前は英語の勉強、その中でもオーストラリア英語に聞きなれておけばよかったなと思います。なまりやアクセントの聴き取りにくさがあるためです。少しでも言語に対する苦手意識が減る方が、行ってからの不安も減るのではないかと思うので、ぜひネイティブの会話や映画をたくさんみて準備することをおすすめします。また、その国の文化背景やどんな人たちが生活しているのかを知ることは特に大切です。その土地に住む一員となる以上、文化や歴史について少しでも知っておくとよいと思います。
③ 留学先について知っておくとよい情報
事前にどんなどこで買い物をすることができるかだとか、何が手に入りそうかは調べておくとよいと思います。日本から持って行ったけどいらなかったなというものもありますし、逆にこれは買えなかったなというものもあります。もし事前にそのような情報があれば、準備に役立つのではないかと思います。
また、授業が始まる前に大学でどんなイベントや説明会があって、寮ではどんなイベントがあるのかは事前に確認しておくとよいです。スケジュールをしっかりたてていろんなイベントに参加すると、友人もたくさん作れますし、有益な情報を手に入れることができます。大学や寮からのお知らせやメールはしっかり確認しておくとよいと思います。
④ 留学中に取り組んでよかったこと、その理由
私は大学内で日本語の授業を担当している先生方にお願いをして、日本語の授業を見学したりアシスタントをさせていただいたりしました。自分の授業との両立は大変でしたが、実際に日本語で一緒にディスカッションをしたり活動に参加したりすることは、日本語教育という私の専攻に本当に役立つことでしたし、頑張ってよかったなと思います。そこで出会った友人もたくさんいますし、先生方からもいろんなお話を聞くことができたことが大きく、卒業後の私のキャリア選択のきっかけになりました。
⑤ 留学中の苦労、それをどのように乗り越えたか
最初の1週間は言語の壁が大きかったです。友達を作るのにも苦労したし、勇気を出してイベントに行ったり交流をしたりしても、英語だけの環境に慣れておらず、コミュニケーションをとることが難しかったです。ですが、2週目くらいからは慣れてきて、一度友達を作ればそこから輪が広がっていろんな友人を作ることができました。また、英語がわからなくても、もう一度聞き返したり自分の英語に注意を向けて聞いてくれる友人と過ごしたりすることが多かったです。そうすることで自然と英語ものびましたし、友人も作ることができました。
授業が始まってからは、講義内のディスカッションに参加することが難しかったです。日常会話の英語とは異なり、専門的な単語や難しい単語を理解したうえで自分の考えをもって発言するのは大変でした。ですが、予習をきっちり行って準備したり、教授に相談してサポートをしてもらったり発言の機会を与えてもらったりしました。クラスメイトもゆっくり話を聞いてくれたり補足をしてくれたりしたので、後半のほうは自分から意見をいう機会も多かったです。
⑥ 留学経験をこれからどのように生かしていこうと考えているか
今回の留学の経験から、これからは大学院進学に向けて今回の留学で培った英語をさらに磨くだけでなく、もともと勉強していたほかの言語や日本語教育についてさらに学んでいきたいです。また、留学を実際に経験した身として、留学に行きたい学生のサポートや、金沢大学に来ている留学生の支援を行っていこうと考えています。
⑦ 卒業後の進路について
卒業後は、一年弱の準備期間を経てオーストラリアの大学院に進学する予定です。大学院で2年間教育について学び、卒業後にはオーストラリア国内で公立の中・高で日本語教師として働くことを志しています。
⑧ 留学してよかったこと、成長(変化)したこと、その理由
今回の留学を通して、本当にかけがえのない経験ができたと思います。英語力を伸ばすことができたのはもちろん、たくさんの友人を作ったり新しい挑戦をしたり、失敗を恐れない心を身につけることができました。授業で発言することもやったことがないことをすることも、最初は戸惑いや緊張はありましたが、毎日勉強して準備をしたり、支えてくれる友人と喜びも失敗も共有したりすることで乗り越えることができました。何をするにもまずやってみよう!頑張ってみよう!という気持ちを持つことができるようになったことは、私にとって一番大きな成長です。
⑨ 派遣留学を志す後輩へのメッセージ
大学で一度は留学してみたいなと思う方はたくさんいるのではないかなと思います。少しでも行きたいな、海外で何か経験してみたいな、という思いがあるのであれば、ぜひ勇気を出して行動してみてください。たとえ期間が短くても、きっとみなさんにとってかけがえのない経験になると思います。私も半年という短い留学でしたが、かけがえのない友人と経験を手に入れることができました。準備は大変かもしれませんが、それを超えるわくわくと楽しみが待っています。留学に行きたいなと考えている方は大学を調べてみたり、すでに留学に行くことが決まっている方は具体的な目標をたてて何をしたいかを考えてみたりしてみてください。皆さんの大学生活が、留学によって何か少しでも特別でかけがえのないものになりますよう、応援しています。