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留学先と留学時期
2024年9月から2025年6月まで、ポーランドのワルシャワ大学に留学しました。
大学入学前からヨーロッパへの留学を希望しており、特に日本ではあまりメジャーではない国に挑戦したいと考えていたため、中欧を志望しました。2023年に個人的にポーランドを旅行した際、旧社会主義国のイメージとは全く違う近代的な街並みに驚き、現在のポーランドがどのように形成されたのかに興味を持ったことが、ポーランドを選んだ決め手です。このような背景から、中欧の中でもポーランドの大学を第一、第二志望としていました。
留学前の準備について
留学前の準備として、まず語学力の証明が求められたため、TOEFLとIELTSの両方を受験しました。それぞれの試験には得意・不得意があるので、両方の対策をした上で、自分に合った試験を見つけることをお勧めします。
次に、学生ビザの申請では、金沢大学に留学していたポーランド人の助けを借りることができました。申請自体はオンラインで可能でしたが、ビザの交付のためには東京のポーランド大使館に直接行く必要がありました。夏休み期間は予約がすぐに埋まってしまうため、もう少し早めに申請しておくべきだったと反省しています。
留学先の生活について
留学先のワルシャワは、日本とあまり変わらず快適に生活できる都市でした。物価は外食を除けば日本とそれほど変わらず、スーパーの食料品などは日本よりずっと安かったため、自炊をすることで生活費を抑えることができました。
私が住んでいた大学の寮から大学までは、バス1本で30分ほどの距離だったため、通学も非常に便利でした。
ポーランドの冬はとても長く、11月から4月終わり頃までは長袖が手放せないほど寒かったです。日照時間が短いため、精神的に落ち込む人も多いと聞いていましたが、私はポーランドでジムに通っていたため、積極的に外出して運動することで、その点での苦労はあまりありませんでした。
留学先での授業について
ワルシャワ大学では、日本の大学と同じ法学部に配属されました。履修した科目は、主にポーランド語、法学、そして政治学の3つです。
まず、ポーランド語の授業は、外国人正規学生と留学生向けに週2コマ開講されていました。前・後期を通して受講したことで、日常会話に困らない程度の基礎を身につけることができました。
次に、法学系の授業では、私以外の学生はヨーロッパ出身だったため、事前知識の差を痛感しました。しかし、予習と復習を徹底することで、授業中のディスカッションにも積極的に参加できるようになりました。
最後に、政治学系の授業です。個人的に国際政治に強い関心があったため、現地学生や世界中から集まった学生たちと活発に議論やグループワークをすることができ、非常に楽しく、多くの学びがありました。また、留学中にポーランドで大統領選挙があったため、政治学の授業では、その背景にあるポーランドの歴史を深く掘り下げて学びました。単なる選挙制度の知識だけでなく、歴史的経緯を踏まえた考察ができ、非常に興味深く、学びの多い時間となりました。
後輩へのメッセージ
約1年という留学期間は、長そうでいて、あっという間に過ぎてしまいます。もちろん、大変なことや壁にぶつかることもあると思います。しかし、それを乗り越えた先には、想像をはるかに超える素晴らしい経験と出会いが待っています。
恐れずに、たくさんのことに挑戦してください。もし失敗しても、それは決して無駄にはなりません。
このかけがえのない時間を、思い切り楽しんでください。応援しています!