キルギス共和国スタディツアー

2025年度 / アジア <キルギス共和国>

掲載日:2025年9月30日

期間:2025年8月22日~9月4日

体験報告

  • キルギス共和国スタディツアー
    (人間社会学域国際学類4年SS)
    今回の研修を通して、私は大きく三つの点で学びと成長を実感しました。まず一つ目は、「何とかする力」が身についたことです。一人での飛行機の乗り換えや、英語だけでのコミュニケーション、現地のレストランでの注文など、身振り手振りや簡単な英語を駆使して必死に意思疎通を図りました。もちろん自分の努力も必要不可欠でしたが、それ以上にキルギスの人々のおもてなしの文化や温かさに助けられました。簡単な日本語で挨拶をしてくれたり、身振り手振りで一生懸命伝えようとしてくれたりする姿勢に支えられ、安心して挑戦することができました。二つ目は、キルギスならではの貴重な体験を数多くできたことです。湖で泳いだり、遊牧民族の移動式住居「ユルタ」を自ら建てて泊まったり、現地でホームステイをしたりと、書ききれないほど多くの経験をしました。一つひとつに忘れられない思い出が詰まっており、このプログラムでしか得られない経験ばかりで、大変満足しています。三つ目は、学びの面でも大きな収穫があったことです。現職の国会議員やユニセフ、JICAの職員の方々との対談を通して、キルギスの現状や日本との関係について多角的に理解することができました。特にJICAの方がおっしゃっていた「But is it really poor?」という言葉は強く印象に残っています。GDPで見れば日本は世界5位、キルギスは140位と大きな差がありますが、都市部を歩いてみると、ソ連時代の名残で整った建物が並び、清潔で先進国と遜色ない景色が広がっていました。また、人々は日本人のようにせかせかした印象はなく、笑顔でおもてなしをしてくれる姿が人間的に豊かに感じられました。数字だけでは見えてこない「豊かさ」を学ぶことができたのは、大きな気づきでした。そして最後に、この研修をともに過ごした仲間や現地で出会った方々の存在が、私にとって何よりの宝物です。キルギスの人々、神戸大学や金沢大学の学生のみんなと過ごした時間があったからこそ、この研修は本当に楽しく、忘れられない経験になりました。学びも思い出もかけがえのないものばかりで、参加できたことに心から満足しています。

    (国際学類3年TH)
    キルギスでは2週間とは思えないほどあっという間な時間の中に、楽しく非常に充実した経験を得ることができました。私は、途上国支援やJICAに興味がありこのスタディツアーに参加しました。この興味に沿うような、JICAの方からお話をいただく機会やJICAの工場の見学、他にも国会やユニセフ、国際移住機関などを訪問する機会があり、そこで実際に働く方のお話を聞くことができ、貴重な経験になりました。途中、3泊4日でイシククル湖の方へ行く機会がありましたが、そこではユルタに宿泊したり、イシククル湖のそばで宿泊したり、ホームステイ先に宿泊したり様々な経験をしました。ユルタを建てた家の方も、ホストマザーも優しい方が多く、分からないことがあっても頑張って意思疎通をしてくれ、あたたかい気持ちになりました。フィールドワークでは、現地の学生と街を歩きながら調査をすすめました。日本語を話せる学生ばかりなので我々の困っていることを理解してくれ、多くの面で助けてもらいました。やはり現地を知る学生と行動するのは心強かったです。そして、調査では図書館に行って文献を探したり、学生の家族にインタビューをしてもらったりして、キルギスの文化に触れながら学びを深められました。また、ホストマザーやホストファザーのお母さんにもインタビューができ、そこに生きる人の経験を聞くという貴重な経験ができました。このフィールドワークでは長い時間現地学生と発表に向けて活動をしたので仲良くなることができ、うれしかったです。また現地への日本人インターン生とも仲良くなれ、日本以外の土地で頑張る姿に刺激をうけました。日本では絶対にできない貴重な体験や興味にそった内容で、現地の学生や日本人と交流ができ、自分自身に学びや成長、刺激を与えてくれるプログラムで今後に活かして頑張ろうと思いました。戻りたいと思うくらい素敵な国でした。

    (理工学域物質化学類1年TY)
    キルギスに行く前はその国について何も知らなかったのですが、今回のスタディーツアーを通してこの国の魅力に気づき、とても好きな国になりました。旅程は大きく分けて二つあり、一つは首都ビシュケクでフィールドワークを行なったり現地の講義を聞いたりしたことです。日本語を学んでいるキルギス人学生と交流し、キルギスでの言語の使用状況を調査するというテーマのもと、26人の現地の人に街頭インタビューを行いました。そこで見えてきたキルギス語やロシア語の使用状況、またそれらの言語(特にキルギス語)を継承していくことの難しさ、言語に関する社会問題など、言語という側面からキルギスの社会を部分的に読み解くことができました。また、キルギスの国会議員、ユニセフやJICAといった開発援助機構のスタッフ、KRJC(キルギスを専門に支援を行い、友好を促進させる機関)の職員、多くの方たちからキルギスについてたくさんの話を聞くことができました。内容は、キルギスが抱える社会問題、支援状況など、すこしヘビーな内容でしたが、キルギスという国を内側から知るのに役に立つ話ばかりでした。二つ目はイシククル湖周辺でさまざまな体験をしたことです。現地の家にホームステイしたり、移動式住居であるユルタに住んだり、カーペットやフェルトのキーホルダーの作ってみたりしました。また、琵琶湖の8倍の大きさを誇るイシククル湖は、特に印象深かったです。泳いだり、付近の温泉に入ったりしました。まわりの景色はとてもきれいで、どこまでも山々が広がっているように感じました。もしこのスタディーツアーがなかったら、私は今後の人生でキルギスという国の魅力、人々の温かさ、文化に触れ合うことがなかったかもしれないと考えると、今回の体験はとても貴重なものだったなと感じます。

持って行って便利だったもの、持って行けばよかったもの

・ホームステイ先の家族にあげる日本のお土産
・薬は絶対に持って行ってください!特に胃腸薬は絶対です。
・日本で買った味噌汁
・ビシュケク以外での滞在のためのボストンバッグ

研修参加費以外の費用について教えてください。現地でいくら必要でしたか?

・300米ドル
・200ドルくらいをキルギスソムに両替しましたが、それでも十分過ぎるくらいでした。
・現地でのお金:3万円程度 (物価は日本と同じくらいか少し安いくらい。ものすごく安いというわけではない)
・3-4万円ほどを使いました。
・2万円ぐらい現地で使った